だいぶ間が空いてしまいましたが、土壁のこと、先に書いてしまいたいと思います。
夜な夜な漆喰on土壁の研究に明け暮れ、youtubeで左官屋さんの手つきを見ては惚れ惚れ。私はどこに向かおうとしているのでしょうか???
そんな中、名古屋城本丸御殿の漆喰仕上げの映像に大きなヒントが!
ふむふむ。どうやら土壁の基礎構造は、
竹木舞⇒荒壁⇒中塗土 という順序で塗られていて、その上に、繊維壁や寿楽壁や漆喰が塗られているようです。
今繊維壁を剥したむき出しの土壁は、”中塗土”の状態。
中塗り土のあと、漆喰を塗るためには、どうやら”砂漆喰”を塗ってから”漆喰”を塗ればいいようです。
ここまで調べて、改めて壊した土壁の漆喰部分を観察すると、なるほど、漆喰の下にはグレーのモルタル様の層があります。これが砂漆喰、というわけですね。
やっと決まりました。
まず”砂漆喰”を塗り、その上に”漆喰”を塗ればよし。砂漆喰は、漆喰に砂を混ぜたもので、異なる材料である土壁と漆喰の間を取り持ってくれるような気がします。
そして砂漆喰という言葉で調べると、ちゃんとありました、左官屋さんの材料が。
そうそう、これです。(って、もちろん左官屋さんにとっては当たり前のことでしょうが・・・)
その名も「城かべしっくい」というブランド。名古屋城よ、大いなるヒントをありがとう!
そしてなぜか、父殿が、ミキサーを持っていたのは幸いです。
左官屋さんの材料である粉の状態の漆喰を購入して自分で練れば、かなりのコストダウンになります☆なにせ、塗るエリアが広いですから。
これぞ私が求めていた材料です☆ビバ、DIY!
さて。ここからは土壁に漆喰を塗りたい人向けに、ちょっと詳しく書いていきたいと思います。
実際に塗るときにもう一つ必要なのは「シーラー」です。古い壁と新しい壁の間をちょっぴり絶縁して、「水引き」の調整をしたり、「あく」が出てくるのを防いでくれるのがこのシーラーです。自然素材で家をつくっていきたいので、なるべく使いたくないところですが、メーカーとしてはやはり使うことを勧めています。
漆喰のことを調べていると、「水引き」と言う言葉が出てきますが、最初この意味がさっぱり解らなかったのですが、「水引き」というのは、壁に漆喰を塗った時の乾き具合のことだそうです。
「水引き加減を見て上塗りする」「水引きのタイミングをみて上塗りする」などなどというように使われます。上塗りのタイミングは、砂漆喰を塗ってから乾ききらないうちに、漆喰を上塗りする必要があるのだそうです。古い土壁にまず砂漆喰を塗ると、土壁が漆喰の水分を吸ってあっという間に乾いてしまいます。そのため、土壁にまずシーラーを塗布して膜を作ってあげることで、土壁が水分を吸いこむスピードをコントロールする、それがシーラーの役割というわけだそうです。
実際、シーラーを塗布したとしても、水引きのタイミングはほんの2時間くらいです。壁に砂漆喰を塗り始め、3畳分くらい塗ったらもう上塗りのタイミングが来てしまいます。
しかし、水引きのタイミングがそんなに早いと知らない私は鼻歌交じりに下地の砂漆喰を塗って、ハタと気づいたらカラカラでした・・・。
その上途中で砂漆喰がなくなるし、粉の状態の上塗り用漆喰はまだ練ってもいないし・・・。前途多難!
追記:漆喰材のご購入は、こちらの岡村建材さんがとってもお安いです!!↓↓↓素人にも優しいです♥