Love the life you live, Live the life you love ☆マルハビスピリット☆

信州松本で、築50年の古家つき土地を購入してセルフリノベ中☆方法もわからない、やることいっぱい、まったく進まない、、、でも自分でやるって楽しいな♪

屋根裏部屋と再生主義者たち

前回ご紹介した西の間の天井の上は、こんな感じで、隣の部屋から登れるちょっとした子供のための空間にしようと思っています。

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天井裏の梁や束は、通常であれば目につかない場所なので、この時代の建物は、こういった場所の建材はすべて荒材と呼ばれる「仕上げ処理をしていない素材」が使われていて、チクチクとげとげしています。それを、一週間かけて来る日も来る日もサンダー・サンダー・サンダー。

一応私は女子ですが、ホームセンターに行くたびに紙やすりを大量買いし、頭に手ぬぐい・防塵マスクにゴーグルといういでたちで屋根裏にのぼり、汗だくでサンダーがけの日々です。

 

もともと小さな通気口は空いているけど、天井裏というのは驚くほど暑いですね。本来天井のあったレベルまでは涼しいのに、その上はものすごく暑いから不思議です。

通気をもっと確保したいし、この部分を部屋として機能させるために、通気口にサッシを入れて窓にできないか、そんなことを考えていました。

しかしさすがに、高さ約6mの場所に、外壁に穴をあけてサッシを取り付ける、なんていう荒業を自力でできる気はしません・・・。
でもこんなヘンテコな場所に窓を作るなんて、普通のサッシ屋さんが受けてくれる仕事でしょうか??


そこで、塩尻市で空家を再生し町を盛り上げる活動をしているという柚木さんに相談してみました。
柚木さんには面識もなく、初めてお電話したにもかかわらず、五条建設の伊藤さんという方と一緒に現場を見てくれることに!頼もしい☆HPを見たら、とっても素敵なおうちを建てている五条建設さん

gojo-nagano.jp

リノベーションを開始してから、初めて現役プロの建築屋さんにおうちを見てもらって、なんだか少しキンチョーしました。
実際のところ、なんだか常軌を逸した試みをしているようで、コソコソしたいような気持もあったり(笑)

 

結論から言うと、通気口にサッシをいれる作業よりは、北側の屋根に天窓を付ける方が作業としては容易で、通気効率も格段にいいらしいというアドバイスをいただきました。
さすがプロ!アドバイスが的確です。
現在我が家の屋根はコンクリートスレート瓦で、残念ながら本物の焼き物瓦ではないため、築50年ともなると瓦はもうギリギリの状態です。
一応、プランでは来年あたりこのコンクリートスレート瓦をおろして、トタンに葺き替える予定です。その時に屋根屋さん天窓の設置を一緒ににお願いすれば一番いいとのことです。
なるほど。


その他、築80年(!)物件の改築を手掛けたことがあるという伊藤さんにいただいたアドバイス諸々は・・・

〇構造用合板2枚張りで水平剛性を確保ているのは耐震上有効!
〇合板を直接梁や大引きなどの構造体に打ち込んでいるのも有効!
〇築50年というのは日本らしい、いい素材を使っている年代だから、大事に補強していけばまだまだ住める!乾燥と同時に柱や梁がねじれているのも、「かすがい」などで補強してあげるとさらにまだまだ住める
〇壊した土壁から取り出した土を再利用するのは正解!(できれば練ってからしばらく置き、再度発酵させてから使うのがよい)

概して、現役プロの目から見て、私たちのリノベの方向性が大枠間違っていないということがわかり、嬉しい☆
築50年という物件を選択したことも、やっぱりヨカッタ!!嬉しい~☆

 

伊藤さんと柚木さんによると、こうしたDIYリノベをやるケースの多くは、内装は素敵にやっても、構造の補強をしないケースが多いのだそうです。

我が実家は東京のゼロメートル地帯にあり、災害危険度5という東京で最も災害に弱いエリアです。
その実家を、311後に自分で耐震補強したうちの父殿。
その時の経験から、なにやら、耐震金物を買ってきてはせっせといろいろな箇所に打ち込んでくれていましたが、それも的確にできていたようで一安心です。
地震なんて来ないよ~なんてのほほんとしている私をよそに、せっせと耐震補強してくれてありがとう、父殿!なんだかぐっと安心感が増しました。

 

そのほかに、他の作業も一通り見ていただき、そうこうしている間に松本市浅間地区を愛する介護士のアダチ君という青年も我が家のDIYの見学に加わり、なんだか不思議とにぎやかな一日になりました。

まだまだ一進一退(いや、一進二退???)ながら、こうしてポジティブなアドバイスをもらうと、とっても勇気と希望が出るのでした!

伊藤さん、柚木さん、アダチ君、どうもありがとうございました☆次回は作業着で是非~!