Love the life you live, Live the life you love ☆マルハビスピリット☆

信州松本で、築50年の古家つき土地を購入してセルフリノベ中☆方法もわからない、やることいっぱい、まったく進まない、、、でも自分でやるって楽しいな♪

サンダー女子1号2号、昭和の飴色階段を目指す!

冬真っただ中、だいぶブログアップが遅れてしまいましたが、着々と(遅々と?)工事が進行していますよ~!

2階の漆喰壁をすべて塗り終えた後、階段・廊下・玄関部分の漆喰壁に取り掛かりたいのですが、私の頭を悩ませていたのは階段と玄関ホールの床板をどうするか、ということです。
もともとの古びた状態に加え、2階の作業中に土足で重い建材をずりずりと上げ下げした玄関と階段の床板は、塗料も剥げてしまっているし、ボロボロです。

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床板はどうせ張り替えるつもりで、破壊作業中は手荒に扱っていましたが、階段部分は盲点でした。
工事中の使い方が荒すぎて、そのまま使うには「築50年でも新居♪」というウキウキ感から程遠い状態となり果てています。。

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うう、ヒドイ有様。

塗料ハゲハゲの、この階段と廊下をどうするか・・・思いつく選択肢は三つ。

1)ハゲハゲの上から新しくペンキ塗料を重ね塗りする(多分一番簡単、でも仕上がりに満足するかどうか未知数)
2)上から新しく板を貼る(横から見たときに微妙、その処理にもっと悩むことが予想される・・・)
3)塗料を全部サンダーではがして材をむき出しにし、ワトコオイルを塗る (一番大変、でも元の素材を最大限に生かせる)

 

一番良いのは(3)だし、もともとの素材を生かすのでコスト的にも抑えられる。
しかし階段でのサンダーがけとなると、すでに居住空間となっている二階部分へ粉塵ダメージが大きすぎる上、エリアが広すぎて気が遠くなります・・・。

なぜ今ここの部分に取り掛からなければならないかというと、湿式の真壁(和風の、廻縁や柱があらわの壁のスタイル)の場合は、壁を塗る前にまず柱や廻縁の処理をした方がいいのです。旅人の間もそうでしたが、漆喰壁に接する縁や柱の部分を着色するなら、漆喰に取り掛かる前にやっておかなければなりません。ですので、もし(3)を選ぶなら、階段部分の漆喰壁に取り掛かる前に、階段の側板のサンダーがけに取り掛からなければいけません。漆喰塗りまでの道のりは以下の通りになります。

 

①柱・廻縁のサンダー掛け(すごく埃が出るので、古壁を剥す前のがベター)
②軽く養生
③古壁はがし
④柱・廻縁にワトコオイルを塗って着色⇒乾燥
⑤漆喰塗の準備のためのしっかり養生
⑥欠損箇所の補修⇒乾燥
⑦城壁シーラー塗布⇒乾燥
⑧下塗りの砂漆喰を塗る
⑨上塗りの漆喰を塗る

 

...という過程を経て、ようやく漆喰壁が誕生するのです。漆喰塗りの下処理は、こんなふうに柱や縁のサンダー掛けからスタートすると思うと、本当に長い道のりです。

さあ、この作業をやるかどうか、悩んで悩んで悩みました。階段の床と側板、そして玄関のあがりとホール。この面積の塗料を剥すのはかなりの根気とやる気を必要とします。

 

今更サンダーの埃にまみれるのはもう御免だな~、いいや、上からペンキ塗っちゃえ、

という囁きも聞こえます・・・。

・・・でも、じいっと観察すると、階段も玄関廊下もせっかくの無垢材。合板でも集成材でもない、無垢材でてきています。
この元からの素材を最大限に生かすには、やっぱり、、、、(3)ですかね。(+_+)ああ、できるなら避けたい結論・・・。
「適材適所を最大限に生かす」なんて信念がふつふつとが出てきてしまうともう、妥協が苦しくなってしまいます。
もうこれは大変な作業になることまちがいなし!!

と、いうわけで、うじうじと悩んで作業がすすまなかったものの、遂に意を決して、再び頭に手ぬぐい・ゴーグルに防塵マスクのワタクシ、サンダー女子、丸二日間にわたり朝から晩までサンダー!サンダー!!サンダー!!!
40番・60番という一番粗いヤスリをホームセンターで買占め、塗料を剥しにかかります。

ペンキの上にさらにニスが塗ってあって、ペンキも多分何度か上塗りされているのでしょうか、とても固くてて剥がれにくいのです。
塗料を含んだ粉塵は本当に体に悪そうだし、何時間も力を込めてサンダーをかけていると振動で吐きそうになります。
階段だから細部に照明が届きにくく隅の方が見えにくいので、先ほどの出で立ちに加え、頭にキャンプ用のヘッドランプを追加(笑)
その姿は全く女子じゃない(笑)でもヘッドランプは画期的に便利でした!

やっと剥し終えて、出てきたのは無垢のラワン材でした。
ラワンか・・・・とちょっとがっかり、「決して木目が美しいわ~」という素材ではありません。
でもワトコオイルを塗ってみると、、、、

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あら。


いいじゃない、なんだか昭和だわ。
こうなってみると、階段の傷やいたみもなんだか「味」になってしまうのだからフシギ

お次は玄関ホールと廊下です。ここは前回ひょうたんランプ納品ついでに前半をコマッキーが!!

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そして、その翌週、サンダー女子2号のミホが!!わざわざ東京からヘルプにやってきて週末をサンダーがけに捧ぐミホ。本当にありがとう~☆

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40番⇒60番⇒80番⇒120番⇒240番⇒仕上げの320番と、何重にもわたってサンダーをかけていきます。
なんたる労力でしょう。
でもね、剥したペンキ塗料の下から出てきたのは・・・・

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こーんなに美しい無垢材!!テンションアップ~!!
何の木だろう、桜かな?栗かな?かなりの堅木です。

こちらはあんまり美しいので、ワトコは塗らずに、ミツロウで仕上げました☆

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イイ!!

かなりイイ!!

 

こうなってようやく、漆喰を塗るための作業に取り掛かれます。
階段部分はちょっと危険ですが、足場と脚立を駆使して。

はい、このとおり~!

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ワトコオイルなので「使い込んだ飴色」、とまではいかないものの、かなり雰囲気は出てきたかな?

 

ビフォーはこちら★

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そして、アフター♪

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