Love the life you live, Live the life you love ☆マルハビスピリット☆

信州松本で、築50年の古家つき土地を購入してセルフリノベ中☆方法もわからない、やることいっぱい、まったく進まない、、、でも自分でやるって楽しいな♪

再生主義

たまたま目にした、『住む。』という雑誌の2014年春号に、こんな文章がありました。

 

家にも運がある。

長寿という運がその人自身の差配ではどうにもならないように、

家の場合も同様だ。

時代ごとに住む人が現れて

生きながらえることは、

目まぐるしく変わる現代の住宅事情からすれば

奇跡のようなことだ

 

 

どんなに古い家でも、人が住んでさえいれば、調子の悪いところは少しずつ治したりきれいにしたりしながら長生きできるものだけど、築年数にかかわらず一旦人が住まなくなった家はどんどん朽ちていく。

今回、たまたま見に行った築50年の中古住宅に、なぜか惹かれたのは、「来月まで買い手がつかなければ取り壊して更地にして土地として売り出す」、という不動産屋さんの一言だったかもしれない。

まだ住めそうな家を前に、壊してしまっては残念。

もしかして自分で手を入れてリノベーションしていったら楽しいかもしれない。

何か、重要な部分が「お金」で人任せになっている今の時代、自分が住んでいる家の構造や、メンテのしかたや、直し方なんかを、勉強しながらDIYでリノベしたら・・・

そんな考えがむくむくと浮かんだら、楽しそうで、そのまま突っ走ってしまうことになりました。

 

さて、相手は築50年。どんな山や谷が待っているでしょうか、お楽しみ♪

築50年

それにしても築50年というのはいかにも中途半端な古家です。100年とか、150年を経た古民家でもなく、近代的な木造住宅でもない。瓦はスレートだし外壁もモルタルに塗料という、「戦後昭和」な建物なので、古民家のような梁や柱が立派だとか、総無垢造りというのではありません。

せめて築20年ぐらいだったらまだそのまま住めそうだけど、築50年となると、畳はなんとなくふわふわだし、梁もなんとなく歪んでいる。最後まで居住空間となっていた1階部分は数度リフォームされているようで比較的きれいな内装だったけど、二階部分はかなり歪んで、床もふわふわです。壁も繊維がところどころ崩れてきています。

ここにできる限り自然素材で手をいれて、自分らしいおうちにしていけたらいいな。

 

まず最初に、和室をすべて無垢フローリングに張り替えるべく、すべての畳を処分することになりました。

昔の畳は本当に重くて、立派ないい畳!今の畳のようにビニールのような部分は一切なく、すべて井草でできている手作りの畳です。

とっておきたいような気持に駆られつつ、でもとっておいても仕方がないので、残念ながら処分しました。

軽トラをレンタルして、市のリサイクルセンターに持ち込み、16畳分でなんと全部で370㎏!(松本市では処分費約6000円)すごい重さです。

1枚30キロ弱の畳を、2階からすべておろすのが本当に一苦労(>_<) ※旦那さんの担当です

それだけで週末が終わってしまいます。「畳を処分する」と、書いてみるとたった6文字の作業が、実際やってみると1日がかりの作業で、自分の身体を使って作業を進めるというのは本当に大変なことだと、ちょっと不安になりつつ、最初の作業を終えたのです。

壁をぬったり、材料を買って新しく作るというのはイメージできるけど、取り除いたものや取り壊した時に出た廃材の処分は、「造る」以上に労力と時間がかかり本当に大変です。

リフォームやリノベーションと言うと、作るときの作業しか頭に浮かばないけど、壊す捨てるというところまで含めると予想以上に時間がかかるものですね。