Love the life you live, Live the life you love ☆マルハビスピリット☆

信州松本で、築50年の古家つき土地を購入してセルフリノベ中☆方法もわからない、やることいっぱい、まったく進まない、、、でも自分でやるって楽しいな♪

気合を入れてペンキ塗る!!

ようやく張り終わった2階天井の板は、白色のペンキでペイントしていきました。

選んだペンキはこちら☆

f:id:hondash1006:20150630130129j:plain

 

その名も、「バターミルクペイント」という、ミルクからできた自然塗料です。このペンキ、全然臭くない、その上発色もキレイ。(でもペンキにしてはいいお値段・・・)

 

当初、天井にペンキを塗ることに反対だったゴン様と息子殿。そもそもペンキのテクスチャーがいやだ、とか、木目のままがいいとか。しかし、壁紙を貼るのも微妙だし、ベニヤの上にさかさまに漆喰を塗っていくのも下地処理もいるしかなりの労力。

悩みに悩んだ結果、ペンキとなったわけです。

が、この高級ペンキを買い、最初少し塗ってみて、

「やっぱりイマイチ。」

と思い、ゴン様と息子の「ほーらね」という目線も痛く、かなり落ち込みました。

 

落ち込んでいたまさにその時、とある友人が、松本の知る人ぞ知る隠れ家懐石料理店、「温石」というお店に連れて行ってくれたのです。

tabelog.com

 

住宅街にひっそりたたずむ、ひときわ古いおうち。

温石では、築70年くらいの物件に白ペンキを駆使して、とっても素敵なアトリエとダイニング空間が作り上げられていました。ペンキでこんな素敵になるんだ!と。目からウロコ。古さとモダンが調和した抜群のセンス!!

高級料理店ですが、松本を訪れる機会があったら是非寄ってみてください♪

 

家に帰って、

目指せ温石的空間!!

何回でも上塗りして、納得いくまで仕上げてやる!!

と気合をいれました!!!

 

そもそも、ベニヤではなくて石膏ボードなどで天井を作ってしまえばもっと簡単だったのかもしれません。しかし、石膏ボードはどうしても使いたくなかったのです。

一度でも石膏ボードを廃棄しに行った経験がある方なら、簡単に石膏ボードを採用することはできないのではないかと思います。

なぜなら、1畳たったの400円程度と、買う時は最も安い建材である石膏ボードですが、これを処分するのは本当に大変なのです。
このおうちでも、1階の4畳半の部屋の一部にリフォームの経歴があり、そこで石膏ボードが使われていましたが、その部分を壊して処分しようとしたとき、捨てられずに本当に困りました。
松本市では処分できないので、ゴミにも出せません。

産廃業者に自分で持ち込み、10キロ500円で引き取ってもらうのです。(一枚を処分するのにだいたい1000円かかります)
買うのにはたった400円だけど、捨てるのに1000円。
石膏ボードからはフッ素や二酸化硫黄などの有害物質が溶出するため、通常の埋め立てができないそうです。
リサイクルのシステムもできあがっておらず、再利用可能な素材も取り出されることなく、産廃業者の手で、特殊に埋め立てられています。

これって何かに似てませんか?そう、原発と同じ、未来にツケを回す行為に感じるのです。

いったんそう思い出すと、もう私は石膏ボードを使うことができなくなってしまうという困った石頭なんですね。
例えば、この家がまだこれから先50年も100年も建っているなら話は別です。
石膏ボードは耐火性もあり、加工もしやすく、変形も少ない、安定した素材で、その上安い。この先50年使うというのならOKだと思うのです。

でもこの、すでに古いおうちの、この先の寿命は50年とは言えないと思うので、石膏ボードの環境負荷に見合うだけの寿命というか機能というか、それを余すことなく全うさせてあげることができるかどうか、何ともいえません。
いつ寿命を迎えることになってもいいように、土に還る土壁や、簡単に燃やせる木材のように、なるべく環境負荷の少ない素材を選んでいきたいと思っているのです。

他にも、頑固で石頭の私は、「アクリルの洋服は買わない(頂き物は別)」とか「安易に塩化ビニルは買わない(アウトドア用品は例外)」とか、色々と自分で決めてしまっていることがあり、我ながら若干面倒です(苦笑)。

 

素材には、適材適所があり、その素材にしか出せない特性がどうしても必要な場所ではOK、ということにしています。
雨に負けない塩化ビニルが、アウトドア用品で使われるのはごもっともだと思うので、それは買います。でもほぼ未来永劫分解されず燃やしても有害という、とても環境負荷の大きい素材である塩化ビニルが、気軽にスリッパの裏とか、ヨガマットに使われる必要性はよくわからないので買いません。

 

で、石膏ボードも、この信条の仲間入りしてしまったわけです。というわけで、どうしてもここは石膏ボードでなければいけない、他の素材では代用できない、という場面でなければ石膏ボードに手が出せない、という・・・。
我ながら面倒な性格です・・・。

 

話が横道にそれましたが、そんなわけでこのバターミルクペイントを何度も何度も、納得いくまで上塗りして、ようやく2階と屋根裏の天井を塗り終えました!

f:id:hondash1006:20150630131718j:plain

結局4、5回塗ったかな(-_-;)

 

f:id:hondash1006:20150630131803j:plain

どんどん進化していく我が家♪

 

 

屋根裏ロフトへの厳しい道のり

目下、屋根裏部分の天井を作っているわけですが、これがなかなかどうして、激しくキツイ作業でございます。
なにせ、狭い!!
子供用のロフト的秘密空間、というイメージで作っているため、もともと大人がすき好んで出入りする高さにはなっていません。さらに屋根のこう配があって、奥に行くほど天井が低くなり、壁際は寝転んでも作業できないほど、本当にキツい。
前述のとおり、この空間には窓もなく、光も入らなければ風もさほど通らず、むうっと暑いので、汗だくでの作業です。

f:id:hondash1006:20150611130316j:plain

 

外はうららかな5月の松本。
一年で一番いい季節。
それなのに、この貴重な5月の春の週末を、ほぼこの薄暗い屋根裏部屋で過ごすことになるとは(涙)

しかもやっぱり素人仕事ですから、3階に位置する屋根裏部屋の天井に貼るベニヤのサイズを測って、1階まで運んで丸鋸で切り、また3階に持ってきてサイズを合わせるのだけど一発では決まらず、微調整をしてまた1階に運んで切る、
という作業の繰り返しで、恐ろしく時間がかかります。さらには、階段もまだできていないので、屋根裏部屋にはハシゴでの上り下りです。
垂木に釘が打てない場所は、ベニヤを張るための枠を作って、その上にベニヤを貼っていきますが、これまたとにかく狭い、という理由で難易度が格段に上がってしまうわけです。

この枠作りは息子が一手に引き受けて、活躍してくれましたよ~!


変な角度で天井に向かって板を押さえるのも、変な筋肉を使い、息も止まっちゃったりして、手はぷるぷるするし首の裏は痛いし。土日をかけて、たった1畳分とか、2畳分しか天井が貼れなかったり(^_^;)
早くこの天井張りから解放されたいのに!!

一度近所の少年たちが来て手伝ってくれました。いや、これは強力な要員です!
狭い空間での作業は体の小さい少年たちが大活躍☆
比較的長身のゴン様は苦戦の上、あちこちにダメージ(精神的にも)。
私は知恵を絞り、ダイソーの花台(キャスターがついている丸い台)に座って、それで移動しながら作業する業を編み出したり。
このダイソーの花台(200円)は、本当にいろいろと使えます。重たい漆喰の練り樽をここに載せて移動させたり等々と。

小柄の私とはいえ、この狭い空間で天井に釘を打っていくのは、つらいよ~。


昔イギリスなんかで、炭鉱の強制労働に連行された少年たち、いかにストレスでつらい作業だったことか・・・
なんて思いを馳せてしまうほど打ちのめされていた5月の週末でした。

 

まるまる一か月の週末をこの天井張りに費やし、ついに先週、最後の一箇所・・・こんな感じで寝転んで

f:id:hondash1006:20150611130624j:plain

座ると首が立たない程天井が低いです。

f:id:hondash1006:20150611130818j:plain

 

ああ!!やっと、やっと張り終えた~!!

この部分の天井張りを終えた後、私もゴン様も歯が痛くなりました。なんだか色々とガタが来ている、と言う感じです(涙)

しかし、かなりつらいフェーズをようやく突破、きついところを抜けました・・・!!

 

楽しくやらなくちゃ、と思いつつ、全然進まないので、焦って根を詰めすぎて、憔悴。

そして翌日からまた一週間仕事、、、ゆとりって大事ですネ。。。

 

屋根裏ロフトプロジェクト、あとはペンキ塗りと壁の土壁塗り、そして床と、まだまだ続きます

・・・えーん、狭いよくらいよあついよ~(涙)

 

 

日曜日の大工さん

DIYが日常化かつレジャー化している我が家ですが、

先日息子殿の算数のプリントを見て目が点。

 

f:id:hondash1006:20150514102403j:plain


算数にビス登場!!
先生はなんだかわかったのでしょうか?一応まるがついてますけど(笑)
確かにビスとかインパクトドライバとか、バール、げんのう、差し金、サンダー、グラインダー、コンパネ、釘、ノミ、カンナ、
こういった用語が、始めた当初はなんだかわからなかったものの、最近ではすっかり日常会話の中で使い慣れた言葉となり、その中で3か月生活している息子殿にとって、こういった用語はもう普通になってしまったんですね(笑)。

「ちょっとバールとって」「サンダー見なかった?」こういう細かな御用は全部一手に引き受けてくれる息子殿。3年生、もうすぐ9歳で、ここまで役に立ってくれるとは!重要なDIY要員です。

 

DIYという言葉もいいですが、日本語の「日曜大工」という言葉もすごくいい響きです。
まさに、必要なものを自分で作ったり、壊れたものを直して使うのが当たり前だった時代の、お父さん、という感じで。


うちのゴン様の、作業着で鉛筆を右耳にさして、釘袋をぶら下げている週末スタイルも板についてきました。

よ!日曜日の大工さん!

屋根裏部屋と再生主義者たち

前回ご紹介した西の間の天井の上は、こんな感じで、隣の部屋から登れるちょっとした子供のための空間にしようと思っています。

f:id:hondash1006:20150513120130j:plain

天井裏の梁や束は、通常であれば目につかない場所なので、この時代の建物は、こういった場所の建材はすべて荒材と呼ばれる「仕上げ処理をしていない素材」が使われていて、チクチクとげとげしています。それを、一週間かけて来る日も来る日もサンダー・サンダー・サンダー。

一応私は女子ですが、ホームセンターに行くたびに紙やすりを大量買いし、頭に手ぬぐい・防塵マスクにゴーグルといういでたちで屋根裏にのぼり、汗だくでサンダーがけの日々です。

 

もともと小さな通気口は空いているけど、天井裏というのは驚くほど暑いですね。本来天井のあったレベルまでは涼しいのに、その上はものすごく暑いから不思議です。

通気をもっと確保したいし、この部分を部屋として機能させるために、通気口にサッシを入れて窓にできないか、そんなことを考えていました。

しかしさすがに、高さ約6mの場所に、外壁に穴をあけてサッシを取り付ける、なんていう荒業を自力でできる気はしません・・・。
でもこんなヘンテコな場所に窓を作るなんて、普通のサッシ屋さんが受けてくれる仕事でしょうか??


そこで、塩尻市で空家を再生し町を盛り上げる活動をしているという柚木さんに相談してみました。
柚木さんには面識もなく、初めてお電話したにもかかわらず、五条建設の伊藤さんという方と一緒に現場を見てくれることに!頼もしい☆HPを見たら、とっても素敵なおうちを建てている五条建設さん

gojo-nagano.jp

リノベーションを開始してから、初めて現役プロの建築屋さんにおうちを見てもらって、なんだか少しキンチョーしました。
実際のところ、なんだか常軌を逸した試みをしているようで、コソコソしたいような気持もあったり(笑)

 

結論から言うと、通気口にサッシをいれる作業よりは、北側の屋根に天窓を付ける方が作業としては容易で、通気効率も格段にいいらしいというアドバイスをいただきました。
さすがプロ!アドバイスが的確です。
現在我が家の屋根はコンクリートスレート瓦で、残念ながら本物の焼き物瓦ではないため、築50年ともなると瓦はもうギリギリの状態です。
一応、プランでは来年あたりこのコンクリートスレート瓦をおろして、トタンに葺き替える予定です。その時に屋根屋さん天窓の設置を一緒ににお願いすれば一番いいとのことです。
なるほど。


その他、築80年(!)物件の改築を手掛けたことがあるという伊藤さんにいただいたアドバイス諸々は・・・

〇構造用合板2枚張りで水平剛性を確保ているのは耐震上有効!
〇合板を直接梁や大引きなどの構造体に打ち込んでいるのも有効!
〇築50年というのは日本らしい、いい素材を使っている年代だから、大事に補強していけばまだまだ住める!乾燥と同時に柱や梁がねじれているのも、「かすがい」などで補強してあげるとさらにまだまだ住める
〇壊した土壁から取り出した土を再利用するのは正解!(できれば練ってからしばらく置き、再度発酵させてから使うのがよい)

概して、現役プロの目から見て、私たちのリノベの方向性が大枠間違っていないということがわかり、嬉しい☆
築50年という物件を選択したことも、やっぱりヨカッタ!!嬉しい~☆

 

伊藤さんと柚木さんによると、こうしたDIYリノベをやるケースの多くは、内装は素敵にやっても、構造の補強をしないケースが多いのだそうです。

我が実家は東京のゼロメートル地帯にあり、災害危険度5という東京で最も災害に弱いエリアです。
その実家を、311後に自分で耐震補強したうちの父殿。
その時の経験から、なにやら、耐震金物を買ってきてはせっせといろいろな箇所に打ち込んでくれていましたが、それも的確にできていたようで一安心です。
地震なんて来ないよ~なんてのほほんとしている私をよそに、せっせと耐震補強してくれてありがとう、父殿!なんだかぐっと安心感が増しました。

 

そのほかに、他の作業も一通り見ていただき、そうこうしている間に松本市浅間地区を愛する介護士のアダチ君という青年も我が家のDIYの見学に加わり、なんだか不思議とにぎやかな一日になりました。

まだまだ一進一退(いや、一進二退???)ながら、こうしてポジティブなアドバイスをもらうと、とっても勇気と希望が出るのでした!

伊藤さん、柚木さん、アダチ君、どうもありがとうございました☆次回は作業着で是非~!

 

 

 

 

西の間天井ストーリー

2階西の間の天井がようやく仕上がりました。
この西の間、天井裏にロフト的屋根裏部屋を作るという計画で、天井の位置を20㎝程下げています。
当初、とにかく天井を下げようということで、古い天井を全部壊して取り外した後、2x4で廻縁を作り、2x4の取り付け金具(DSハンガー)を使って屋根裏部屋の床を支える木枠を作り、その上にいつもの12mmの針葉樹構造用合板を張って天井兼屋根裏の床としていました。

f:id:hondash1006:20150511073457j:plain

しかし、その先このミエミエのDS金具をいったいどう処理したらいいでしょうか??
構造用合板も丸見えで、この先どうしようか、悩みに悩みました。
ペンキを塗るにも金具が丸見えだし、布でも張ってみようか?やっぱり化粧板をもう一枚下から張るか?

せっかくなので、天井材にこんなアイテムを使ってみたい!

110 代萩ベニヤ(丸)施工例

琵琶湖の自然に匠の技を――。

sasaki-kougyo.com


琵琶湖の葭(ヨシ)を職人が編んで、薄いベニヤに張り付けてある、ヨシベニヤといわれる素材です。職人の手作り感満載です。
とはいえ、やはり下から上に向かってヨシベニヤを釘で打ち込むというのは、釘も丸見えだしどうもおさまりが悪いとのことで、
ここは思い切って、気が済むように、いったんやり直そう、ということになりました。

しかし、このやり直しの決断を下した後、ぽろぽろと涙を流す小三の息子。
そうです、この2x4の簡易天井、狭い屋根裏に上って、上からベニヤのビス打ちを終日かけてやったのは他でもない息子殿。
大変だった終日の作業が水の泡と思うとやり切れない、この気持ちわかります。


でもやっぱりどうしようかといつまでも悩んでいるようでは全然進みません。
それなら思い切ってやり直してしまった方が早いこともあります。

2x4のDSハンガーと、2x4の根太をいったんすべて取り除き、もう少し見栄えのいい素材を使い、カンナやサンダーをきちんとかけて作り直します。

f:id:hondash1006:20150511074056j:plain


この3か月の間に、作業の順序というものが、だいぶわかってきたんですね。きれいに仕上げるにはどんな手順が必要か、やっと少しずつ考えられるようになったんですよ。

見せてもいい素材で根太を作り、その上にヨシベニアを下向きに張ります。ヨシベニアの上にさらに、いつもの針葉樹構造用合板を二枚重ねて、屋根裏部屋の床とします。f:id:hondash1006:20150511074157j:plain

天井裏では、小三の息子殿、再度がんばる。

f:id:hondash1006:20150511074252j:plain

そしてこうやって、いったん作ったものも、自分で納得いくまで作り直したりできることもDIYのいいといころ。
もちろんその分いくらでも仕事が増え、工期も長引き、疲れますけど・・・。

 

まあそんなわけで再度、西の間の天井を丸二日かけて作り直しました。3歩進んで・・・・4歩さがってる。いつになったらこの家完成するのでしょうか???
作っては壊し、作っては壊し。なにせ設計図もないし、材料の実物がどうか、気にいるか気に入らないか、やり方があっているのか、やってみるまでわからないのです。

ともあれ、やっときれいな天井になり、無事に、納得のいく、とても気持ちのいい部屋になりました。
あとは障子の張り替えとカーテン・照明など、ちょっと楽しい内装です。とりあえずこれにて2階西の間の大部分が完成です。

 

ここで、この部屋のもともとのビフォー写真を!

f:id:hondash1006:20150511075048j:plain

砂壁に一般的なベニヤに化粧張りの天井でした。

 


そしてアフター♪

f:id:hondash1006:20150511075202j:plain

f:id:hondash1006:20150511074759j:plain

床は前回アップした杉のうづくり仕上げ!

ふふふ。

 

あこがれの無垢のフローリング♥

続いて西の間のフローリングにとりかかります。
自分たちの手を動かし、人経費がかからない(?)分、できるだけ自然素材でいいものを使いたい。だけど、築50年も経過している家なので、お金をかけすぎたくない。この兼ね合いが難しいです。絶妙なバランスポイントを見つけて、素材を厳選し、材料を発注する。この発注作業や情報収集もとっても時間がかかります。しかも業者によって、表示方法が違うので、安いのか高いのか全然わかりません。ある製品は坪単価表示、ある製品は㎡単価表示、ある製品は数量表示(10束単位など)と、バラバラで、どれが安いのか、さっぱりわかりません。何日もインターネットで色々な商品の間を右往左往している私を見かねた理系のゴン様が、とっても便利なエクセルシートを作ってくれました!

メーカ 材質 長さ 枚数 価格 面積 平米単価 坪単価 畳単価 送料 必要金額〔18畳〕
厚み mm2
羽目板屋 1985 160 11 10 5,667 3.18 1,784 5,888 2,955 0 53,193
羽目板屋 1985 160 11 30 14,076 9.53 1,477 4,875 2,447 0 44,042
羽目板屋 杉〔黒〕 1985 130 11 12 4,286 3.10 1,384 4,568 2,292 2,000 43,262
羽目板屋 杉〔黒〕 1985 160 11 10 4,286 3.18 1,349 4,453 2,235 2,000 42,231
満天木材 2000 240 9 6 8,630 2.88 2,997 9,889 4,963 0 89,331
満天木材 3650 180 12 5 3,230 3.29 983 3,245 1,628 5,000 34,312

こんな感じで、サイズと価格をいれると、全部㎡単価で比較できるシートです。これでようやく比較がぐっと楽になり、右往左往が終着。よ!困った時の理系男子。

 

築50年となると、この先何年建っているでしょうか?20年?ながくて30年???
気合を入れてオークの無垢フローリングなんてとっても憧れるけど、なかなか手が出ません。
でもどうしても無垢材を使いたい、ということで、2階部分はリーゾナブルな杉材をフローリングに選びました。
杉材はやわらかいので、「うづくり仕上げ」という木目を浮き立たせた加工をした材料を選びました。

うづくり

hameitaya.com


届いたとき、その気持ちよさ、美しさに、とにかくうっとりです。
杉材は確かにやわらかくすぐ傷がつく、だけど日本の住宅との相性はとてもいいような気がします。特にこの「うづくり仕上げ」は、なんとも言えない気持ちよさ。是非素足で歩きたい。

そこに、柿渋を塗ってみます。

f:id:hondash1006:20150427133107j:plain


これも一度使って見たかった、古来から日本で使われている自然塗料です。くさいくさいというけれど、無臭柿渋なるものが開発されているんですね。

f:id:hondash1006:20150427133141j:plain

しかし、発色のコントロールはとても難しい、ワトコオイルやオスモ自然塗料のように思った色にはなりません。
結局色がついたのかついていないのかよくわからないのですが(^_^;)
とりあえず憧れの柿渋塗ったぞ!というところで満足(笑)


そして24時間乾燥させます。だんだんと発色するらしいですが、やっぱり変化がよくわかりません(笑)

そして、みんなで床を張っていきます。

f:id:hondash1006:20150427133234j:plain

乱尺張り。東京から助っ人のMihoしゃん登場!柿渋塗りから床張りまで、本当に大活躍の使えるMihoしゃん。

f:id:hondash1006:20150427133318j:plain


ありがとう☆おかげで作業がはかどるはかどる。

その上にみつろうワックスを塗布して・・・ようやく一部屋、住めそうな部屋が完成しました!!本当に自分たちの手で作った部屋1号!
がんばった充実感にたっぷりです。

f:id:hondash1006:20150427133359j:plain


(まだこの部屋の2x4で作った簡易天井の処理に悩んでいますが)

初めての漆喰壁完成。

下塗り途中の東の間は”水引きのタイミング”を完全に逸してしまったのでとりあえず放置し、2階のもう一部屋(西の間)を理想の水引きタイミングでやってみることにしました。
実は、この時点で引っ越し2週間前(笑)まだ一部屋もできてないという恐るべき事態です。

水引きのタイミングを逃すわけにはいかないので、練り樽をもう一つ購入し、一つに砂漆喰、もう一つに上塗り用漆喰を練っておくことにしました。

準備を万全に整え、部屋の柱をマスキング。実はこのマスキングも、技術が必要で、一部屋目はかなり適当にやってしまいましたが、塗るのが下手な分、マスキングも慎重に丁寧にやらないいけません。角を出すのはほとんどマスキング頼みです。

また、漆喰がピッピと色々なところに飛ぶので、それを落とすのも面倒です。特に木材はアルカリで変色してしまうので、マスカーやマスキングテープでしっかり覆っておきます。

準備を万端にして、いざ、塗ろう!


淡々と、黙々と塗ります。ひたすら塗ります。土壁と比べて、砂漆喰はやわらかく塗りやすいと思っていたけど、初めて鏝に取る漆喰はさらになめらかで、まるでホイップクリームのようで、美味しそう。

もはや瞑想の域。

そして3畳分くらい塗ったらすかさず上塗り!で、ようやく、初めて一部屋を塗り終えたのでした。

 

鏝を持つ右手がつかれると思いきや、漆喰を載せた鏝板をずっとホールドしている左手も相当に疲れるので、休み休みやろうと思いつつ、水引きのタイミングを逃してはいけないと思うと休んでいられません。
何せ私はもともと握力検査18という究極の「力持たず」で、ゴン様と結婚後は、重たいもは私の役割外といわんばかりにほとんど持たずに過ごしてきたので、日々手がパンパンです。
帰り道は車のハンドルが握れないほどに疲れ切ってしまいました。
でも毎日こういった作業をしていると、だんだん力がついてくるから、人間って本当にすごいものです。
それに、東の一部屋目と比べると、西の間は格段に上手に塗れています。こうやってだんだんうまくなるって本当にすごいこと。
何事も経験ですね。

ともあれくたくたながらも初めての漆喰壁が出来上がり、感慨ひとしおの晩でした。つるりと仕上がった白い漆喰壁を眺め、満足満足。もちろんディテールは素人丸出しですけど(笑)